柏崎星奈 フルスクラッチフィギュア 制作記 ④ 肌色塗装~塗装~完成まで
- 2015.05.08
- 柏崎星奈 製作
柏崎星奈の製作記、最終編です。柏崎星奈オリジナルフィギュア 製作記 ③の続きです。この先性的表現を含みます。
塗装開始
いつまで時間かかってんねんという声はありませんが、(そもそもほとんど見てる人がいないっていう・・・)そろそろ終わらせなければ・・ということでいよいよ塗装に入ります。白サフは吹き終わって現状こんな感じです。
エアブラシ塗装 シャドウ吹き
肌色の塗装に入っていきます。いままではボーメ氏プロデュースの美少女フィギュアフレッシュセットを使用していましたが、上手く使いこなせず・・・今回はシャドウとしてクリアーオレンジを吹き、上からガイアカラー051 ノーツフレッシュをかぶせるという方針で行こうと思います。
まず、クリアーオレンジをMr.カラー C181 スーパークリアー 半光沢で半々くらいに割り、それをさらにシンナーで2倍程に薄めます。
クリアーは最終的につや消しにするので、この時点でつや消しにしてもいいのですが、たまたま半光沢のが手元に大量にあったので、そうしたまでのこと。わざわざクリアーで割る理由なんですが、もちろん色を薄くするためもありますが、クリアーオレンジをシンナーだけで希釈して色を薄くすると、塗料がシャバシャバになって、フィギュアの表面上で散ってしまうからです。
大体色味はこんな感じでやりました。吹いたものがこれです。
いつもシャドウを濃くしすぎて失敗するので、なるべく薄めに・・
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肌色塗装
それではガイアカラー051 ノーツフレッシュで肌色塗装を行います。例によってこれをクリアと半々に割り、シンナーで更に割ります。色みはこんな感じ。
塗装の時は皿を2つ用意して、1つ(写真下)はシンナーを入れておきます。塗料を入れた皿(写真上)に、ボトルから直接シンナーを注ぐと、「入れすぎたがな!」などといったトラブルが起こるのですが、皿を一つ用意することで、回避出来ます。
エアブラシのカップも、塗料を入れる前に少しシンナーを入れます。エアブラシカップにシンナーを入れるとき、ボトルから直接シンナーを注ぐと、「入れすぎたがな!」などといったトラブルが起こるので皿から注ぎます。これを一回吹いたところこんな感じに。
ほどんど(全く?)変わってないですね、慎重にやり過ぎたかな・・ただ、エアブラシは一回で色を付けようとして、失敗するケースがほとんどなので、これくらいでいいのかなとも思います。これから4回くらい、重ね吹きしていきます。
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塗装・途中経過
クリアーオレンジでシャドウを吹いたあと、ガイアカラー051 ノーツフレッシュでを結構重ね塗りをして、こんな感じになりました。
意外とノーツフレッシュの隠蔽力が強かったので、シャドウはもう少し強めでも良かったかな、という感じです。また、思ってたより、結構ピンク寄りの色になったので、ノーツフレッシュにクリアーオレンジを少し混ぜたところ、それなりの色になりました。バストトップは「美少女フィギュアフレッシュセット」のキャロットオレンジをクリアで割って吹いておき、その上からガイアーフレッシュを吹きました。
吹くときは塗料が出てるか出てないか、という感じで、素早く円を描くように吹きました。今回思ったのですが、やはり白の上にフレッシュを吹いただけではどこか不健康な肌の色になってしまうようです。次からは下地に薄くオレンジでも吹いておいた方が良さそうです。
肌色塗装 仕上げ
肌色部分の塗装は、最後につや消しクリアー(つや消しにするかはお好みですが、フィギュアはつや消しが合うと思います。髪の毛なんかはつやを消さなくてもいいかかも知れません)を吹いてコーティングするのですが、肌がピンク過ぎるなと思ったときは、つや消しクリアーにホンのわずかに「Mr.カラー C58 黄橙色」を足してやります。足すというか、黄橙色を先っちょに少し付けた調色スティックを、ちょん、とつや消しクリアーの入った塗料皿に触れる程度。こうしてホンのわずかに色づいたクリアーで厚めに塗って終了。自然な肌色になります。
クリアー+黄橙色 塗装前
クリアー+黄橙色 塗装後
ただ、クリアーは塗料の乗り具合が分かりずらいので、吹きすぎに注意が必要です。顔の部分はこれから筆で描いていくのですが、失敗しても元の状態に戻せるよう、クリアーを厚めに拭いて保護しておきます。こうしておくと、例えば眉毛を書き直す場合、シンナーのついたティッシュで拭くなどしてリカバリーが可能になります。
金髪の調色 塗装
金髪のレシピに関しては、ネットで色々調べるも中々これといったレシピがないんですよね。今まではベースホワイト+イエローでやっていましたが、やはり人工的な感じは否めずにいました。ブラウンで暗くしてみたり。
肌塗装の仕上げ段階でつや消しクリアに黄橙色が思ったより多めに入るという失敗をしてしまったのですが、これが少しくすんだ黄色に。髪に吹いてみたところ、あまりきつくない、自然な感じの金髪に仕上がりました。その後、ブラウンをうす~く被せるつもりが色が乗りすぎてしまった挙句、落としたりして修正する必要が出て来ました。
目は下書きなので、これから一旦白く塗りつぶして描き直しです。
靴下塗装
靴下を塗りました。最初は「クリアーブラック」を使って濃淡を表現しようと思いましたが、全然上手く行かず。やはり「どうせ黒にするのだから下地はテキトーでいいいや」と思ったことが敗因です。ただ、クリアーブラックはタイツの塗装には使えそうです。
失敗作:
仕方ないのでセミグロスブラック缶スプレーでこの上から塗装。なにもこんなに黒くならなくてもいいじゃないか、と村上春樹風につぶやきたくなるくらい黒くなりました。まあ靴下なのでこれでいいかということで。
後片付けのいらないスプレーはワンポイントで使うと、作業が効率的になります。靴下は「最後にパール粉を混ぜたつや消しクリアーを吹くとサラサラした質感が出ます。」と狩人先生がおっしゃっているのでやりましたところ、いい感じになりました。狩人先生の言うパール粉は、「Mr.カラー XC01 ダイヤモンドシルバー」のことだと思われますが、「Mr.カラー C151 ホワイトパール」の可能性もあります。さらに塗装。
「ピンク」をそのまま使ったら色がドきつくなってしまったので、白を上からかぶせよう・・・最終的には見えなくなるんですが。
スカートのアクリル塗装
スカートをアクリル塗料を使って塗装してみました。アクリル塗料はなぜか表面で散ってしまって斑になってしまうこと豹の如し。その後、色々試行錯誤してみた結果、どうやら吹き付ける圧が強いとそうなってしまうということが分かりました。アクリル塗料のエアブラシ塗装は、空気も塗料も出ないように絞って吹くといいみたいですね。った結果がコレです。
う~ん、しょぼい。使った色は水性ホビーカラー グリーン H6です。後はMr.トップコートを塗っておしまいにします。これを塗らないとホコリが付着してしまう上、塗膜が弱くなります。
あとアクリル塗料の注意点ですが、2つ。
(1)専用薄め液(アクリル溶剤など)を使うこと。アクリル塗料は水性なので薄めるには水で良さそうなものですが、一応専用の溶剤を使うのが無難です。日本酒や焼酎で薄めるのはやめましょう。
(2)塗料と薄め液の割合は1:1~1:1.5程度にすること。ラッカー系塗料は2倍から3倍に薄めるのが定説ですが、アクリル塗料はそこまで薄めなくても良いそうです。理由は知りませんが、もしかしてだけど私が体験したように、アクリル塗料を薄めすぎると表面で散ってしまい、斑になるというのが理由かも知れません。
アイペイント
市販の柏崎星奈のフィギュアの瞳は青で塗られるものがほとんどですが(なぜかは分かりません・・)、ここではアニメのグリーン系で行きます。塗料は全てホビーカラーです。予め瞳を白く塗ってクリアーでコーティングしておきます。
まゆの輪郭を書き、
瞳の輪郭を書く。
まゆ、瞳の輪郭は黒にするとドギつくなるので、1枚目の写真にあるように茶と黒を混ぜたものを使用します。次に瞳の中をベース色(ペールグリーン)で塗りつぶし
ベース色+黒で瞳孔を書き
アイラインの下、瞳孔の中を↑で用いた色より少しベース色に寄せた色で塗り、瞳孔の下をベース色+白で明るくし、ハイライトを入れて瞳孔とアイラインをもう一度黒く塗る。↓
最後にハイライトを入れて完成。
今の実力ではこの辺で精一杯・・・なのでもうこのままで行きます。
なお、やり直す時はやり直すときはシンナーをつけた綿棒で軽くこすりながら塗料を落とし、最後に再びホワイトで塗ります。ホワイトは隠ぺい力の高いMr.カラー GX GX1 クールホワイトを使います。普通のMr.Colorホワイトではなかなか白く整いません。今回も3回ほどやり直してます。
追記.
アイペイントの手順は複雑すぎるため、かなり簡略化し書きましたが、詳しくはレプリカントEX(3) (バンブームック)付属のDVDの狩人氏の実演動画を参照されたし。塗装の超基本からプロでも使えるテクニックまでDVDで物凄く詳しく解説されていますので、初心者は勿論、かなりの上級者にも参考になる部分が多いと思います。ただ問題は私のテクニックが全く追いついていないことです。
完成
やっとのことでここまで来ましたということで写真を・・
台座は発泡スチロールにファンドを薄く伸ばしたものを貼り付けて作ったソファ、床は木目調のカラーボード、壁は白のカラーボードに木の角棒を貼ったものです。カラーボード、木はダイソ○にて。ソファ、手がサイドに乗る予定がしくじりましたがもういい・・後右手は靴を持つ予定なんですが。首、腕は細い方がいいかと思って作りましたが、あまり細くても変ですね。あと前髪が干渉して首がちゃんとはまらなくなってしまったい。目も怖いよ!失敗は次に活かします。
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