オリジナルフィギュア製作記 霞ヶ丘詩羽 制作

『冴えない彼女の育てかた 霞ヶ丘詩羽』 フルスクラッチフィギュア 制作記

2015年5月21日

霞ヶ丘詩羽 フィギュア 完成

アニメに感化されて作り始めた『冴えない彼女の育てかた 霞ヶ丘詩羽』のオリジナルフィギュアの製作記です。

作り始め

今回は少しデカめ(スケール1/5程度)にしたかったので、芯にアルミを使いましたが、結局、アルミは全て抜くことになりました。やれやれだぜ。

写真に映っているのはホビーのこ替刃 です。これを買って以来、作業効率が大幅に上がりました。

その後、太ももにファンドを足し、足首にかけて細くなっていくように削り、胴体を付ける。

顔の部分の後ろの紙はネットで拾った画像を出来上がりのイメージの実寸大のサイズにしたものを印刷、目の位置、鼻の位置、口の位置など確認してます。
前髪は初期段階で大まかに作っておいたほうが顔パーツのバランス確認がしやすいです。

膝も印を付けて修正箇所を書く。盛り付けが足りないところにプラスマークを付けています。

霞ヶ丘詩羽 フィギュア 脚

上半身の大体の形が出来たので、ヤスリがけでデコボコを直し、出来た傷にファンドをすりこんで埋めるという作業の繰り返しです。

後ろ髪盛り付け

後ろ髪は薄いシート状のファンドをカツラのように盛り付けて、その上に髪の房をくっつけていく方法をとりました。

髪の房は乾燥後、一本一本切ってデザインナイフとサンディングペーパーで整え、再び接着する。切っていると表裏が分からなくなることがあるので表に鉛筆で印をしておく。

足の切断

横から見た時のシリ~太ももの辺りになんか違和感があったので修正。

その後、ヤスリで整えて切断。

曲面の切断はデザインナイフで掘り込みを入れたあと、ホビーノコを使って切断していきます。曲面の切断はある程度「しなる」オルファ ホビーのこ替刃 細刃でやると上手く行きます。

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切ったあとは切断面にファンドを塗りこんで断面をキレイにします。

胴体も実際のフィギュアと見比べてみたところ、脇腹~下腹部に掛けてのカーブがおかしいことに気づきました。
脇腹は骨盤の側面があるので、そこは横から見ると平面になるようです。ここをカーブで作ったことが違和感の原因。

フギュア 下地塗装

下地塗装に入ります。下地としては『美少女フィギュアフレッシュセット』で余っていたキャロットオレンジを採用。

BOME氏プロデュースの4色セット(下地2色、本塗装2色のセット)ですが、これを使った下地塗装はとにかく薄吹きで色を付け過ぎないようにするのが吉です。気持ち悪いピンクになりますが、その上から肌を吹くので大丈夫です。こつとしては薄く吹く、それしかありません。

下地を吹き終わったところの写真を撮り忘れてしまいました。下地の上から肌色を一回吹いたあとの写真はこんな感じです。

霞ヶ丘詩羽 シャドウ 塗り

肌色はガイアカラー051(ノーツフレッシュ)をベースにMr.カラー C58 黄橙色を少量足してみたりしながら塗ります。

色白キャラなら下地は白のまま、Mr.カラー C46 クリアー+Mr.カラー C49 クリアーオレンジで塗り、仕上げにMr.カラー C182 スーパークリアー つや消し+黄橙色(ほんの少し)を全体に吹き付けるという手順でもそこそこうまく行くと思います。肌色は難しく、試行錯誤の連続です。

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服制作

服を着せました。

霞ヶ丘詩羽 フィギュア 服

まず、本体保護のためラップを巻きつけ、その上から薄く伸ばした布状のファンドで包む。ここでファンドをケチると丈が足らなくなって2度手間です。

固まるのを待って作業を再開します。

薄いものを作るならエポパテが便利です。エポパテは捏ねるとマットや手にガムのようにこびり付くので、マットや手にベビーパウダーをまぶすといいです。そしてしばし放置して、扱いやすくなったタイミングで作業します。放置しすぎると固まるので注意してください。

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乾燥させたら「ヒケ」と呼ばれる現象のせいで隙間だらけになってしまいました。「もういっそポリパテで埋めちゃえ」ということでこのように。

霞ヶ丘詩羽 服製作 修正

あと、下地塗装をかなりのピンクで塗ってしまったので、その上からガイアノーツ 基本カラー 051 ノーツフレッシュを塗っても赤みがどうしても残っていたのですが、その上からガイアノーツ 基本カラー 052 ノーツフレッシュホワイトを塗ったところいい感じに仕上がりました。

51番もかなり白いのかなと思っていましたが、52番に51番を少し垂らすとピンクの水滴になります。赤みが消えずに困っている方、52番を試してみてはどうでしょう。

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脚をポリパテでくっつける

本体と脚をくっつける時が来たようだ。この接合部もヒケてしまって隙間ができているのでポリパテで埋めちまおう。「ファンドフィギュア」と名乗っているブログなのでポリパテは禁じ手ですが、ワンポイントで使うと作業効率が上がると思う。ただポリパテはものすごく臭いので換気は必須です。

まず、接合部にメンソレを塗りこむ。リップスティックタイプが便利。

ポリパテは2つのパテを混ぜると固まる仕組み。パテを混ぜるときは、段ボールの切れ端などの上でやった方がいいです。こびりつくと取れないので、混ぜるヘラも百均の安いやつか割り箸で。

これをくっ付ける側(脚の付け根)に塗って押し付けしばし待つ。一時間後くらいに少し力を加えると、パカっと外れます。

ようやく服も完成に近づく。

服は薄く削っていくうちに穴が開いたりして時間がかかりました。とりあえず服パーツを外せるようになりました。こんなことならエポキシパテで作業をやれば良かった・・と思います。もう服をファンドで使うのはコリゴリ。

その後サフ吹き。久しぶりにグレーのタミヤパテを使用。服なんでまあいいやということで。肌部分には白パテを使いますが、他の部分はグレーパテがいいですね。グレーの部分が無くなっていくと達成感があります。

IMG_3991

タイツ塗装

脚にタイツを塗装します。使った色はこちら。

サラサラ感を出すためにダイヤモンドシルバーを多めに入れました。これらを混ぜたものをごく薄くエアブラシで塗装するとこんな感じに。

霞ヶ丘詩羽 タイツ 一回目

とまあここまではいいのですが、もう片方の脚を大失敗。シンナーが多すぎてビチャっとなってしまいました。

霞ヶ丘詩羽 フィギュア タイツ塗装 失敗

濃くなりすぎたところを乾燥後ヤスリがけしてこんな感じに。

乾燥後ヤスリがけしてこんな感じに

ここからもう一度クリアーブラックを吹きましたがどうにもなりません。もう一度白サフ→肌色とやり直しです。

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その後、重ね塗りを続けてタイツ塗装は終了です。

髪の塗装終了

髪の塗装を終えました。色はMr.カラー C81 あずき色に黒を加えたものです。赤に黒を足すと紫になる。新発見です。

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完成・・

ちょっとモチベーションが下がりがちだったので、雑なんですがもう完成にして次のターゲットへ向かいます。服は失敗を重ねてこんな感じになりました。

霞ヶ丘詩羽 ギャラリー

最後に

この記事はこれで終わりです。完成後、ちょっと気になる部分がいくつかあるので、いつかリメイクしたいと思います。

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