オリジナルフィギュア製作記

『僕は友達が少ない』柏崎星奈 オリジナルフィギュア 制作記

2014年8月2日

柏崎星奈 フィギュア

僕は友達が少ない柏崎 星奈、通称肉。そのオリジナルフィギュアの製作記を綴っていきます。

全部で6ページあります。次のページはスクロールダウンしていくと見つかります。

柏崎星奈 体全体のおおまかな製作

※つくり始めの頃の画像を消失してしまいました。

骨盤と足を一体型で作っていましたがデザインナイフで切り分け。足にダボをつけます。

胴体と脚の隙間はポリパテで埋める予定です。

腰がねじれてる

柏崎星奈 原型 下から胴体を見たところ

バストの輪郭を掘り込みました。左右の形が違う上に腰がねじれてる…

顔も少し修正。目の形が左右で違う。写真を撮ると分かり易いのでおすすめです。

ボディ切断

腰の角度がねじれていたので、仕方なく鋸で切断。

ホビーノコでフィギュアの胴体を切断

鋸はホームセンターで700円くらい。ただ替刃を探すのが難しい&必要以上にデカいので、オルファ ホビーのこにしておけば良かった。

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のこぎりは最初、100均で買いましたが、使い物にならなかったです。

柏崎星奈フィギュア 左脚を付ける

脚をつける。角度がおかしいので、修正が必要。あと、太ももとすねの太さにメリハリがないので、修正が必要。

内腿を削りすぎたのでファンドを足して、すねはもう少し細くする予定。上半身を少し作り込み。

柏崎星奈フィギュア 上半身 裸

脚ライン修正 後ろ髪盛り付けはじめ

足首を細くしました。右は足首が折れたあとがまだ残ってます。左脚ですが、太ももデコボコ・ふくらはぎがペタンコなので、後でファンド盛ろう。

脚に盛り付けたファンドが乾燥するのを待っている間に、後ろ髪の盛り付けを開始。髪はヘルメットを作って髪の房を付けていく感じですが、房を最初から隙間なく埋めてしまうと房の間の処理がやりにくくなるので間隔を空けています。

前髪・顔修正

前髪を修正。顔の方もチマチマ修正してます。サイドの毛も取り付け。似せるコツは資料をよく見るしかないと分かっているのに、うろ覚えのまま感覚で作っていくと、後々大幅な修正を余儀なくされますね。

髪の毛の分け目を彫り込む

髪の毛がなんか違うので資料を見て分け目を彫り込むことに。

シャーペンで下書きしたあとデザインナイフで切り込みを入れ、その切り込みに紙やすりを滑りこませて彫り込む。本当は「目立てヤスリ」が欲しいのですが、低予算フィギュアなのでガマン・・・

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髪の毛修正

前髪を揃え、写真左側の前髪を鋤き、右側の前髪~サイドの髪を盛りつけ。このキャラの前髪は顔の輪郭にそって丸まっていくのではなく、空間の直線上に並ぶ感じのようです。正面から見るとそれなりになってきましたが、横から見るとまだまだ修正が必要なようです。

服シワの表現

まずしわになる部分に細いファンドを乗せ、その後ふちをヘラで押し付けて接着する感じです。ファンドを盛り付けるときは土台と盛るファンド、両方濡らしておくのが原則です。

終わらない表面処理

表面を滑らかにする表面処理作業。サフをプロスプレ-で吹いて、傷がある部分にラッカーパテを盛り、乾燥後ペーパーかけ。この工程は非常に時間がかかりがち。

柏崎星奈 フィギュア グレーサフを拭いてみる

いつもサフを吹いてから思うのですが、ファンドの段階で処理するほうが楽ですね。ファンドとパテの間に微妙な隙間ができたりするとなかなか手間がかかって大変です。足首にハリガネがついているのは乾燥させるときに吊って乾かしているからです。

小ネタですが、灰色のサフを塗る場合、通常のラッカーパテでなく、白いタミヤパテ ホワイトを使って傷を埋めると、どこを作業するか分かりやすくなります。

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ホワイトサフのすすめ

表面を磨き終わったら肌色の発色を良くするため、全体を白くします。いつもは瓶タイプのサフを使っていたのですが、今回は初めて「Mr.ベースホワイト」を使って白くしました。

あんまり値段が変わらないし、使う量も知れているしということで。やはりスプレータイプはラクです。後片付けや準備がいらないので。スプレーは使える場面でドンドン使っていいと思います。

シャツ・スカート制作

シャツを作りました。まずはファンドを薄く延ばして体に貼り付けて大まかな形を作りますが体とくっつかないようラップで巻いています。
衣服に関してはエポパテを使うのもありです。エポパテは練りたての状態では作業出来ないので、30分程放置してから作業に移るといいです。

柏崎星奈 服はラップで包んだ体にファンドシートで包む
薄く伸ばしたシート上のファンドを貼ってみる

シャツは着脱式にする必要もないのですが、後の塗装を考え着脱式にしました。シャツの輪郭はファンドが乾いた後ハサミで切ってみたら意外といけました。その後、修正して袖を付けるとこんな感じになりました。

カラダ、シャツは仕上げの段階。細い真鍮線を指して腕を固定。袖の部分は腕と袖の隙間が出来るようにこのように処理。ここに腕をすぽっとはめる方式。同じく真鍮線を指すので、穴がついています。

あとスカートの原型を作りました。シート状にしたファンドを腰に巻き付けた後、折目の部分を挟みでカット。乾燥後、形を整えました。

作り方はファンドをのばしたものを、餃子を作るときと同じ感覚でひだをつけるといたもの。それに伴い腰の部分を分割、デザインナイフとホビーノコで切断しました。ファンドで強固にくっついているところを切断するのは非常に面倒くさい。次からは切断する可能性のあるところは空洞にして、アルミホイルを丸めたものでも詰め込みます。

靴下の彫り込み

左足に靴下を履かせる感じにするため、足と靴下の境目を掘り込みます。

脚と靴下の境目を掘り込む

靴下側もエッジを残しつつ掘り込み。すると境目に少し盛り上がった筋が出来てそれっぽくなります。この辺りは「かわいい女の子フィギュアを作ろう!動きのあるポーズ編」を参考にしています。

塗装開始

大体パーツが出揃ったので、気に入らないところを再度微調整して白くし、いよいよ塗装に入っていきます。

エアブラシ塗装 シャドウ吹き

肌色の塗装に入っていきます。いままではボーメ氏プロデュースの美少女フィギュアフレッシュセットを使用していましたが、上手く使いこなせず・・・今回はシャドウとしてクリアーオレンジを吹き、上からガイアカラー051 ノーツフレッシュをかぶせるという方針で行こうと思います。

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まず、クリアーオレンジMr.カラー C181 スーパークリアー 半光沢で半々くらいに割り、それをさらにシンナーで2倍程に薄めます。

クリアーは最終的につや消しにするので、この時点でつや消しにしてもいいのですが、たまたま半光沢のが手元に大量にあったので、そうしたまでのこと。わざわざクリアーで割る理由なんですが、もちろん色を薄くするためもありますが、クリアーオレンジをシンナーだけで希釈して色を薄くすると、塗料がシャバシャバになって、フィギュアの表面上で散ってしまうからです。

大体色味はこんな感じでやりました。吹いたものがこれです。

いつもシャドウを濃くしすぎて失敗するので、なるべく薄めに・・

肌色塗装

それではガイアカラー051 ノーツフレッシュで肌色塗装を行います。例によってこれをクリアと半々に割り、シンナーで更に割ります。色みはこんな感じ。

肌色 調色 塗料皿

塗装の時は皿を2つ用意して、1つはシンナーを入れておきます。塗料を入れた皿に、ボトルから直接シンナーを注ぐと「入れすぎたがな!」などといったトラブルが起こるのですが、皿を一つ用意することで回避出来ます。

エアブラシのカップも塗料を入れる前に少しシンナーを入れます。エアブラシカップにシンナーを入れるときボトルから直接シンナーを注ぐと「入れすぎたがな!」などといったトラブルが起こるので皿から注ぎます。これを何回も薄く塗り重ねていきます。

塗装・途中経過

クリアーオレンジでシャドウを吹いたあと、ガイアカラー051 ノーツフレッシュでを結構重ね塗りをして、こんな感じになりました。

柏崎星奈フィギュア 肌色塗装完了

意外とノーツフレッシュの隠蔽力が強かったので、シャドウはもう少し強めでも良かったかな、という感じです。また、思ってたより、結構ピンク寄りの色になったので、ノーツフレッシュにクリアーオレンジを少し混ぜたところ、それなりの色になりました。バストトップは「美少女フィギュアフレッシュセット」のキャロットオレンジをクリアで割って吹いておき、その上からガイアーフレッシュを吹きました。

吹くときは塗料が出てるか出てないか、という感じで、素早く円を描くように吹きました。今回思ったのですが、やはり白の上にフレッシュを吹いただけではどこか不健康な肌の色になってしまうようです。次からは下地に薄くオレンジでも吹いておいた方が良さそうです。

肌色塗装 仕上げ

肌色部分の塗装は、最後につや消しクリアー(つや消しにするかはお好みですが、フィギュアはつや消しが合うと思います。

髪の毛なんかはつやを消さなくてもいいかかも知れません)を吹いてコーティングするのですが、肌がピンク過ぎるなと思ったときは、つや消しクリアーにホンのわずかに「Mr.カラー C58 黄橙色」を足してやります。

足すというか黄橙色を先っちょに少し付けた調色スティックを「ちょん」とつや消しクリアーの入った塗料皿に触れる程度。こうしてホンのわずかに色づいたクリアーで厚めに塗って終了。自然な肌色になります。

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クリアー+黄橙色 塗装前
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クリアー+黄橙色 塗装後
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ただ、クリアーは塗料の乗り具合が分かりずらいので、吹きすぎに注意が必要です。顔の部分はこれから筆で描いていくのですが、失敗しても元の状態に戻せるよう、クリアーを厚めに拭いて保護しておきます。こうしておくと、例えば眉毛を書き直す場合、シンナーのついたティッシュで拭くなどしてリカバリーが可能になります。

金髪の調色 塗装

金髪のレシピに関しては、ネットで色々調べるも中々これといったレシピがないんですよね。今まではベースホワイト+イエローでやっていましたが、やはり人工的な感じは否めずにいました。ブラウンで暗くしてみたり。

肌塗装の仕上げ段階でつや消しクリアに黄橙色が思ったより多めに入るという失敗をしてしまったのですが、これが少しくすんだ黄色に。髪に吹いてみたところ、あまりきつくない、自然な感じの金髪に仕上がりました。その後、ブラウンをうす~く被せるつもりが色が乗りすぎてしまった挙句、落としたりして修正する必要が出て来ました。

目は下書きなので、これから一旦白く塗りつぶして描き直しです。

靴下塗装

靴下を塗りました。最初は「クリアーブラック」を使って濃淡を表現しようと思いましたが、全然上手く行かず。やはり「どうせ黒にするのだから下地はテキトーでいいいや」と思ったことが敗因です。ただ、クリアーブラックはタイツの塗装には使えそうです。

仕方ないので「セミグロスブラック」缶スプレーで塗装。なにもこんなに黒くならなくてもいいじゃないか、と村上春樹風につぶやきたくなるくらい黒くなりました。まあ靴下なのでこれでいいかということで。

柏崎星奈 靴下塗装完了

後片付けのいらないスプレーはワンポイントで使うと、作業が効率的になります。

靴下は「最後にパール粉を混ぜたつや消しクリアーを吹くとサラサラした質感が出ます。」と狩人先生がおっしゃっているのでやりましたところ、いい感じになりました。狩人先生の言うパール粉は、「Mr.カラー XC01 ダイヤモンドシルバー」のことだと思われますが、「Mr.カラー C151 ホワイトパール」の可能性もあります。さらに塗装。

下着を塗装

「ピンク」をそのまま使ったら色がドきつくなってしまったので、白を上からかぶせよう・・・最終的には見えなくなるんですが。

スカートのアクリル塗装

スカートをアクリル塗料を使って塗装してみました。アクリル塗料はなぜか表面で散ってしまって斑になってしまうこと豹の如し。その後、色々試行錯誤してみた結果、どうやら吹き付ける圧が強いとそうなってしまうということが分かりました。

アクリル塗料のエアブラシ塗装は、空気も塗料も出ないように絞って吹くといいみたいですね。

あとアクリル塗料の注意点ですが、2つ。

(1)専用薄め液(アクリル溶剤など)を使うこと。アクリル塗料は水性なので薄めるには水で良さそうなものですが、一応専用の溶剤を使うのが無難です。日本酒や焼酎で薄めるのはやめましょう。

(2)塗料と薄め液の割合は1:1~1:1.5程度にすること。ラッカー系塗料は2倍から3倍に薄めるのが定説ですが、アクリル塗料はそこまで薄めなくても良いそうです。理由は知りませんが、もしかしてだけど私が体験したように、アクリル塗料を薄めすぎると表面で散ってしまい、斑になるというのが理由かも知れません。

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アイペイント

市販の柏崎星奈のフィギュアの瞳は青で塗られるものがほとんどですが(なぜかは分かりません・・)、ここではアニメのグリーン系で行きます。

塗料は全てホビーカラーです。予め瞳を白く塗ってクリアーでコーティングしておきます。

柏崎星奈 フィギュア 塗装 白目塗り

まゆの輪郭を書き、瞳の輪郭を書く。

まゆ、瞳の輪郭は黒にするとドギつくなるので、1枚目の写真にあるように茶と黒を混ぜたものを使用します。

次に瞳の中をベース色(ペールグリーン)で塗りつぶし

柏崎星奈 瞳をモスグリーンで塗りつぶす

ベース色+黒で瞳孔を書き

ベース色+黒で瞳孔を書く

アイラインの下、瞳孔の中を↑で用いた色より少しベース色に寄せた色で塗り、瞳孔の下をベース色+白で明るくし、ハイライトを入れて瞳孔とアイラインをもう一度黒く塗る。↓

柏崎星奈 アイペイント やり直した

最後にハイライトを入れて完成。

柏崎星奈 アイペイント 完了

今の実力ではこの辺で精一杯・・・なのでもうこのままで行きます。

なお、やり直す時はやり直すときはシンナーをつけた綿棒で軽くこすりながら塗料を落とし、最後に再びホワイトで塗ります。ホワイトは隠ぺい力の高いMr.カラー GX GX1 クールホワイトを使います。普通のMr.Colorホワイトではなかなか白く整いません。今回も3回ほどやり直してます。

追記

アイペイントの手順は複雑すぎるため、かなり簡略化し書きましたが、詳しくはレプリカントEX(3) (バンブームック)付属のDVDの狩人氏の実演動画を参照されたし。塗装の超基本からプロでも使えるテクニックまでDVDで物凄く詳しく解説されていますので、初心者は勿論、かなりの上級者にも参考になる部分が多いと思います。ただ問題は私のテクニックが全く追いついていないことです。

完成

やっとのことでここまで来ましたということで写真を…

後右手は靴を持つ予定。首、腕は細い方がいいかと思って作りましたがあまり細くても変ですね。あと前髪が干渉して首がちゃんとはまらなくなってしまった。目も怖いよ!失敗は次に活かします。

なお、下記リンクで写真を多数掲載しています。

-オリジナルフィギュア製作記