フィギュア 作り方

フィギュア製作の教科書について

2014年9月10日

フィギュアの達人 上級編

フルスクラッチでフィギュアを作るに当り、参考にした本について紹介します。ウェブでもそれなりに情報がありますが、やはりプロの人が書いたものはモノが違います。今2つの本を持っているので、感想を書きます。

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フィギュアの達人 上級編

まずは定番の「フィギュアの達人 上級編」。

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王道の本です。上級編とありますが、全く作ったことがない人でも大丈夫です。テーマ選びやポーズのことから始まり、造形、複製、塗装まで全ての工程を網羅しています。体の構造についてのイラスト付きの解説が随所に盛り込まれ、フィギュア作りの最低限知っておかなければならない基礎知識を学ぶことが出来ます。

※現在は「フィギュアの達人」販売が終了し、続編として「フィギュアの教科書 原型入門編」が販売されています。

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題材はアスカを取り上げていますが、ロリキャラならこう、グラマラスならこう、など、応用出来る解説が多いので、特にアスカに興味が無くても非常に参考になります。特に、複製の方はオマケではなく、本格的に解説しているので、この辺りにも興味ある人は必須です。

造形に関しては、ポリパテ。混ぜて使うやつですね。ただ、ファンドフィギュアでも十分通じるテクニックばかりなので、あまり気にならないです。欠点としては、少し写真点数が少ないことですかね。まあ最初の一冊としてはこれで決まりでしょう。

かわいい女の子フィギュアを作ろう!動きのあるポーズ編

ファンドに特化したものをということで次に買ったのが「かわいい女の子フィギュアを作ろう!動きのあるポーズ編」。

こちらはファンドフィギュアでフィギュアをつくる本です。体の解説などほとんどなく、ほぼ作業工程の写真で構成されています。各パーツの作業工程が詳しく載っているので、参考になります。製作法は芯を作るところから始まり、ファンドを徐々に盛っていくという手法。いわゆる盛り派というやつです。

あと、ファンドというものの特性を存分に生かした製作方法になっていて、ファンドでやっているものとして非常に参考になりました。また、作業の1つ1つが非常に緻密で、プロの仕事というのが感じられる本になっています。プロの人はここまでやるのか、っていう。

ただ、アマゾンレビューにグラマラスなフィギュアを作りたいならこれがいい、と書いてあったのが決め手だったんですが、モデルがグラマラスで作り方は尻や胸へのファンド盛り付け量を多くしただけのこと。

また、モデルとなっているキャラが微妙すぎる…過度の期待は禁物です。こんなことなら「萌えフィギュアスーパーテクニック」にしておけば良かったと思わなくもないです。中身知らないのでなんとも言えませんが。

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アナトミー・スカルプティング

ハリウッドで活躍中の特殊メイクアーティストが書いた『ANATOMY SCULPTING(アナトミー・スカルプティング)』。フィギュア制作において非常に示唆に富んだ本です。なんといっても完成品の写真から学べるところは多いです。

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玄光社
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今までは側面をどう作っていいのかよくわからず、ペラペラのフィギュアになっていたのでした。完成品の写真をみると横は肋骨、骨盤のブロックがあり、その間の部分がくびれということになります。

胸郭と肋骨と骨盤

筋肉のつき方なんかについては非常に細やかな解説があります。例えばふくらはぎの筋肉のつき方。

腓腹筋のふくらみ

まだまだありますが、後は本を読んで確認されたし。また、この本を読んだ後に鏡を見ると気づくことなどがあります。例えば耳の後ろから鎖骨に付いている胸鎖乳突筋。顔が左に向くと、右の胸鎖乳突筋が浮き上がる。などなど。

胸鎖乳突筋

ちなみに本を見ながらの作業になると、ブックスタンドがあると捗ります。

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