フィギュアを自作するにあたり、自分なりに掴みかかっている顔パーツ制作のコツを紹介します。
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目や鼻の位置調整
顔を作るときに難しいのが目、鼻の位置や大きさ。
写真にとって逐一確認するのがいいですが、それだけでは違和感があるものの、どこが間違っているか分からないということがあります。そんなときに役立つテクニックを紹介します。
定規やノギス、コンパスでパーツを測る
古典的ですが、パーツの大きさや目と目の離れ具合、目から顎までの距離などを定規やノギス、コンパスで図り、左右対称になっているかをチェック。また、実物大に加工した資料と比較するのも手。
画像レイヤーソフトを使う
写真を取ってパソコンに取り込み、画像編集ソフトで資料と実物をレイヤーで重ねて見ると位置のズレなど分かり易くなります。
コストを掛けずにやるには画像編集ソフトはChromeの拡張機能Pixlrがおすすめ。無料ですが機能は充実しています。
レイヤーを掛けて透明度を調整出来るので便利です。今「死なずのマリィ」を作りたくなって挑戦しているのですが、顔パーツはこんな感じです。

フィギュアの写真とファンドの顔写真を重ねて目や口の位置をチェックしているところです。やり方は、まずフィギュアを撮影した画像を開いて、「画像をレイヤーとして追加」で、資料となる画像を追加。資料画像を、フィギュアと同じサイズになるよう加工して、ある程度透明にし、画像を重ねます。
フィギュアがない場合はイラストを使います。

↑ 画像は顎の輪郭線で合わせると顔の幅や目の位置、鼻の位置のズレが一目瞭然。これを元に修正していきます。
グリッド線を引いてみる
レイヤーソフトと重ねる前に、グリッド線を引いておくと分かりやすいです。(と言いつつヘタでスミマセン)

横顔との整合
フィギュアの顔作りで難しいのが、横顔との整合性。前から見ていい感じでも横顔をみると違和感満載ということがよくあります。下の写真をみて下さい。

左がマシな方。右の顔にシャーペンで線を引きましたが、線に沿ってここが山になるようにファンドを盛ると横顔が若干マシになります。本来顎から耳の横顔のラインはこの線と並行になってなくてはなりません(赤のカーブライン)。また、顎から首のラインは緩く繋がっているので(緑のライン)、そのところを意識するだけでずいぶんよくなると思います。
目は完全に平面上にあるのでなく、少し顔の輪郭にそって回りこむようです。まあキャラによっても違いますが。2次元の資料だとその辺わかりにくいので、既成品のフィギュアを観察するのが一番ですね。制作するという立場でフィギュアを見ると、今まで気付かなかったところがすごい気づくようになります。
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